裏庭に繁茂する雑草の間に、むかし母が丹精込めて育てていた花々が咲きだしました。

いたるところに生えている虎杖(イタドリ)や杉菜、蕗、姫女苑、蕺(どくだみ)を毎日少しずつ抜き野放図に広がった紫陽花を剪定しているうちに、雨の日と暖かな日が交互にやってきて、草花が輪郭をあらわしてきました。

花壇からどんどんはみ出して小道をすっかりブロックしているあやめの群れ。いまは使っていない手洗い横の石と砂利の区画をいつの間にか占有している山苧環。芍薬の花壇はすっかりセイタカアワダチソウに乗っ取られたなと思っていたら、少し離れた紫陽花のすぐ隣にポツンと一株生き生きと葉を広げている芍薬。何が何だかわからない程に様々な濃淡の緑が重なり合った叢から杉菜を抜いていると不意に目の前に現れた日光黄菅。

そんな草花を家の中に持ってきました。
日光黄菅、山苧環、あやめ、芍薬。
日光黄菅の花はもう萎んでしまってます。葉は柔らかくくたっとしているので、代わりにあやめの葉と生けてみました。

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